管理栄養士の塩分に関する様々なお話

管理栄養士の立場から、食事にまつわる塩分の様々なお話をします。

血圧について①

皆さん、こんにちは!

毎回塩分についてのお話をしていますが、塩分を取りすぎると血圧が高くなりやすく、他の病気にもかかってしまいやすいですよね。

そこで、今回は血圧についてお話します。

職場の健康診断の結果などを手元にご覧ください。笑

 

・高血圧の数値

高血圧は言葉の通り、普通の方より血圧が高い状態ですよね。

拡張期の血圧(下)が90㎜Hg  以上か収縮期の血圧(上)が140㎜Hg  以上の場合に高血圧と呼ばれています。

血管の中を通る血液の圧力が高いと血管に負担がかかり、それが続くと血管が固くなったりもろくなったりと壊れやすくなります。

 

ちなみにこの血圧は医療機関で測った時の数値になります。

自宅で測った時は、拡張期の血圧が85㎜Hg  以上か収縮期の血圧が135㎜Hg  以上になります。

一般的に血圧は落ち着いて過ごしている自宅より医療機関の方が高くなる傾向があります。

ですから、5㎜Hg ずつ少ない数値になっていますね。

 自宅で測るときと医療機関で測るときのばらつきなどもありますので、血圧が高めの方はできれば自宅でも定期的に測るとよいでしょう。

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現在は、便利な血圧測定器が販売されています。

今までの上腕式はさらにコンパクトになっていますし、持ち歩きも可能な手首式の血圧計も手頃な価格です。

また、最近はスマートフォンのアプリと連動できる商品も多く、毎回記録をする手間がありません。

かかりつけの医師に見せるときにも簡単に見せることができますし、きちんとした情報を伝えることができます。

 

・血圧が高くなる原因は2つ

高血圧の方はとりあえず塩分の取りすぎに気を付けていたら大丈夫!と思う方もいるでしょう。

高血圧の原因は2つあります。

①二次性高血圧

甲状腺機能が低下している方などに当てはまります。

病気が原因なので、塩分を取りすぎていなくても高血圧になります。

塩分が原因ではないですが、塩分の取りすぎは良くないので二次性高血圧の方でも減塩は大切ですよ!

ちなみにこの二次性高血圧は高血圧の方の10%ほどといわれています。

この高血圧のタイプはまず医療機関にかかって原因を明らかにすることが大事です。

②本能性高血圧

二次性高血圧以外の90%ほどを占める高血圧のことです。

私たちが考える高血圧のイメージがこの本能性高血圧ですね。

生活習慣はもちろん、遺伝も考えられる高血圧です。

これは、今までお話していた減塩の食事が効果的なのでぜひ取り組んでいきましょう。