管理栄養士の塩分に関する様々なお話

管理栄養士の立場から、食事にまつわる塩分の様々なお話をします。

塩分を減らすコツ・応用編

皆さん、こんにちは!

前回、塩分を減らすコツと題して、普段摂取している塩分を減らす方法をお話しました。

基本の内容なので、「すでに知っているよ~」「もっと詳しく教えて!」という方もいらっしゃるかもしれません・・。

そこで応用編として、減塩できる方法をさらに紹介していきたいと思います!

 

 

・醤油の種類に注意!

醤油は塩分が多く、もちろん量には注意が必要です。

しかし、醤油の種類の違いによって塩分が違うことはご存知でしたか?

塩分が多い順に並べると「薄口醤油」>「濃口醤油」>「減塩醤油」になるのです。

「薄口醤油」は色が薄いし、塩分も少なそうだな~なんて思っていた方も多いと思います!

普通の「濃口醤油」より塩分量が多いので気を付けましょう。

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ちなみに大さじ1杯の醤油で比べてみると、「薄口醤油」2.9g「濃口醤油」2.6g「減塩醤油」1.4gとなります。

醤油は日本人の1日の塩分摂取量の30%を占めているので、なかなか高い割合です。

 

1日1人当たりの醤油の使用量は平均して17g位といわれています。

ほぼ大さじ1杯と同じなので「濃口醤油」「薄口醤油」を使っていた方が「減塩醤油」に変えるだけで1g以上の減塩になります。

今までどおりの生活を続けるのでストレスもありませんね!

 

ただし、「減塩醤油だから」といって安心して使わずに、量は守ってください★

また、「減塩醤油」には添加物が入っている商品もありますので、ラベルをみて購入することをおすすめします。

 

 

・意外に塩分が多い食品は?

味噌汁など前回説明した商品には、塩分が多く含まれていると想像しやすいと思います。

しかし、塩分は塩辛いと感じない食品にも多く含まれています。

例えば、ちくわやさつま揚げなどの練り物は意外に塩分が多いです。

粘り気を良くして、形を作るために塩が必要なのです。

 

他にもそうめんやうどんなどの麺類も塩分が多めです。

そうめんをゆでた時のゆで汁はしょっぱいので、なるほどな~という感じですね笑

これは、麺を伸ばす工程の時に塩を使ってコシを出していくからです。

麺類を食べるときは麺つゆなどをかけることが多いと思います。

麺だけでも塩分があるので、麺つゆを飲み干したりせずに使いすぎないように食べましょう。

 

このように塩は味をつけるだけではなく、保存料、粘り、コシなどを出すためにも大切な調味料です。

塩がどの位入っているか分からないときは食品ラベルを見てみましょう。

塩分量を記載してある食品が多いので、塩分を少なくしたい方には便利です。