管理栄養士の塩分に関する様々なお話

管理栄養士の立場から、食事にまつわる塩分の様々なお話をします。

塩分を減らすコツ・基本編

皆さん、こんにちは!

今回は厚生労働省が出している塩分目標量(男性8g、女性7g)を達成するコツについてです。

前回お話した通り、日本人の塩分摂取量は平均で男性11.1g、女性9.4gとなっています。

男性で3.1g、女性で2.4g多い計算になりますね。

和食は塩分の多い食品が多いという特徴がありますが、どのように工夫したら塩分が少なくなるか考えてみましょう。

 

 

①味噌汁は1杯に抑えて-1.5g

今まで3食欠かさず飲んでいた方にはつらいかもしれません・・・涙

しかし、やっぱり味噌汁は塩分が多いので注意するべき料理です。

病院などの高血圧の方用の食事でも味噌汁が3食も付くことはほとんどありません。

このことからも味噌汁の摂りすぎは高血圧に良くないと分かりますね。

もし、味噌汁を飲み干さずに具材だけで満足できるなら、1日2杯までは許容範囲でしょう。

 

 

②“ちょいかけ”の調味料を控えて-1g

食事をする前に、テーブルにあるお醤油を料理にちょっとかけるという方をよく見かけます。

料理を作っている方だとどのくらいの醤油を入れたかなんとなくわかりますね。

しかし、このような“ちょいかけ”をすると料理が出来上がった後、塩分をさらに取ってしまいます。

あまり意識してはいないですが、ちりも積もれば・・で結構な塩分の量になります。

これは使う調理量の種類で塩分が変わりますので調整してみましょう。

 

一般的に醤油よりソース、ケチャップなど洋風の調理料の方が塩分量が少なく、種類によっては醤油の半分以下の塩分になるものもあります。

醤油をかけそうな和風の料理ではなく、初めから洋風の料理を選べば、“ちょいかけ”をしても以前よりは減塩になっているはずです。 

 

 

③加工した食品を避けて-0.5g

f:id:ikkinotdie194:20170805203002j:plainコンビニのお弁当やレトルトの食品などどれもおいしいですが、消費期限の長さに驚いたことはありませんか?

家庭で作ったおかずは冷蔵庫に入れても数日しかもたないのに何倍ももつ食品も多く、不思議ですよね。

 

実は、加工した食品の消費期限が長いのは塩分の多さが理由です。

塩は、保存性を高めるために使われる食品なので今もいろいろな商品に多く利用されているのです。

一人暮らしの方など、加工した食品はとても便利ですが、塩分のことを考えると摂りすぎには注意が必要です。

 

 

これらは塩分が多く、また知らず知らずのうちに摂りすぎている食品なので気を付けましょう。

このような塩分の多い食品から減塩を始めると減塩の効果が出やすいのでお勧めです!