管理栄養士の塩分に関する様々なお話

管理栄養士の立場から、食事にまつわる塩分の様々なお話をします。

新しい減塩方法、乳和食とは?

皆さん、こんにちは!

今日は、最近話題になっている新しい減塩の方法を紹介したいと思います。

それは、和食にあるものを加えるという方法です。

 

和食はとても栄養バランスが良い食事です。

野菜や魚介類を食べることで脂質は少ないのに食物繊維をたくさん摂ることができます。

世界でも、「和食はおいしく健康的」とブームになり、和食レストランなどは年々増え、健康志向の方に取り入れられてきています。

確かに、アメリカなどの食事は一般的に脂質が多いものが多く、肥満になりやすいですよね。

ハリウッドスターにも和食が好きと公言している方が多く、ますます和食の素晴らしさが広まっていきそうですね!

 

そんな和食ですが・・、「塩分」と「カルシウム」が不足しがちだという欠点があります。

もし、カルシウムを補いつつ、塩分摂取量も減らせるような食材で減塩ができたら、和食はより完璧な食事になります!

 

その方法が「乳和食」と呼ばれるものになります。

牛乳+和食で「乳和食」です。

 

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これは、料理研究家で管理栄養士の方が長年研究をして発表をしたものです。

なんか味が想像できない・・・という方も多いと思いますので、いくつかレシピを紹介します。

 

・牛乳入り味噌汁

味噌などの量を減らし、その分牛乳を加えます。

ちょうどいい量を入れると牛乳の味はほとんど残らずに美味しくいただけます。

・牛乳入り煮魚

牛乳は食材の生臭さを取る効果があるので、サバなどの青魚は特におすすめです。

身もおいしくなるので挑戦してみてはいかかでしょう。

・さつまいものミルク煮

これからの寒い時期に美味しそうですね。

これは醤油を減らして牛乳を加えます。

優しい味で子供から大人まで食べやすいと思います。

 

このようにポイントは牛乳をたくさん入れるのではなく、調味料を少し減らしその分入れるということです。

牛乳には味をまろやかにしたり、旨味を増やす効果があります。

手間もほとんど変わらないため、簡単においしく減塩することができます。

その上、不足しがちな栄養素を補うこともできるなんて一石二鳥ですね!

 

注意点としては、牛乳を加熱しすぎると分離してしまうので火加減に気を付けること、

また、低脂肪や成分調整牛乳ではなく、「牛乳」と書かれているものを使用することです。

 

今回は、和食が好き、でも減塩はしたいと考えている方におすすめの減塩方法を紹介しました。

乳和食に限らず、どんどん様々な減塩方法が増えてきています。

自分でもできそうだなと思ったら、新しい減塩方法を試してみてはどうでしょうか。