管理栄養士の塩分に関する様々なお話

管理栄養士の立場から、食事にまつわる塩分の様々なお話をします。

食材に合った塩を選んでお料理上手に!

皆さん、こんにちは!

数回に渡って減塩の方法を説明しましたが、今回は少し違ったテーマでいきたいと思います!

それは「塩の種類」についてです。

塩にもたくさんの種類がありますね。

日本で作られた塩は少なく、多くが外国産の塩になります。

 

スーパーにずらっと並んでいる塩ですが、どれを選べよいかわからなくて、結局いつもの食塩にしてしまったり・・よくありますね笑

 

でも、塩の知識を少し身につけて、料理によって使い分けができればお料理上手の仲間入りです!

塩の上手な使い方と選び方を知ることにより、食材をよりおいしく調理して食べましょう!

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塩の種類を大きく分けると製造した方法(または採れた方法)で3つになります。

塩のパッケージの表示にも書いてありますので確認してみましょう。

 

・海水塩

名前の通り、海水から作られた塩のことです。

メキシコやオーストラリアが有名です。

塩の作り方として想像しやすい一般的な塩ですね。

海水のカルシウム、カリウムマグネシウムなどのミネラルが含まれています。

塩気のバランスが良いため、どのような料理にでも使いやすい塩ですが、魚介類などの料理に特に向いています。

スーパーに多く並んでいる食塩も海水塩の種類になります。

しかし、食塩は精製しているため、ミネラル分はあまり含まれていません。

 

・岩塩

アメリカ、ヨーロッパ産のものが多いです。

昔、海があった場所に年月をかけて層ができ、そこから採れた塩のことを岩塩と呼びます。

きれいなピンクの塩などが有名ですね!

岩塩は海水塩より塩気が強いため、ステーキ肉など素材の味を生かすシンプルな料理ににおすすめです。

天ぷらや刺身にも岩塩を出すお店もあります。

天つゆや醤油より、食材の味がより引き立ちますね。

また、岩塩は採れる場所によって、食用には適さないものもあります。

食用にならないものはお風呂用のソルトなどにも利用されているようです。

 

・湖塩

モンゴル、オーストラリアなどで摂れることが多いです。

また、死海カスピ海なども有名ですね。

湖塩とは塩分濃度が比較的高い湖で作られた塩のことです。

塩味がきつくなく、やさしい味のものが多いので時間をかけて作る野菜の煮込み料理などに向いています。

味がまろやかになり、食材がさらにおいしくなります。

 

以上3つの塩の種類を説明しました!

海水塩には魚介類、岩塩には肉と採れた環境に近いところにある食材と相性が良いことが多いです。

この覚え方は分かりやすいので、塩の選び方の参考になりますね。